Earth Day (アースデイ)

カテゴリ:スタッフブログ

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更新まで間をあけてしまいました…。

過日、「アースデイ」という言葉を目にしました。

1970年4月22日。

アメリカ合衆国ウィスコンシン州上院議員ゲイロード・ネルソン氏が、環境問題について討論集会を開催することを呼びかけると、2000万人以上の人々が呼応したといわれています。

このとき、ネルソン氏が活動の統括役として選んだ人物が、当時スタンフォード大学の大学院生だった、デニス・ヘイズという青年でした。

彼は知人達に協力を求め、有意義なイベントになるよう行動しその甲斐あって集会は成功をおさめました!

このことがきっかけで、ヘイズ氏はアースデイ集会の定着に尽力し、その取り組みは全世界へも広まり、地球を環境破壊、汚染からまもるために行動する日として毎年国際的に活動が取り組まれているそうです。

余談ですが、毎年那須町で開催されるこのアースデイイベント。2013年5月にわが家も社長に連れられてこども達と参加したことがあります♪写真の本の上にのっている球状のものは地球のペンダントで、染色された綿を使って地球を形づくるワークショップに娘と参加して作ったものです✨

水の青、草の緑、大地の赤系の色を混ぜて一生懸命まるめたことを思い出します🎶

 

ところで、この環境問題が地球に住む人の大きな問題として考えられるようになったのには、ある一人の偉大な女性生物学者の勇気ある行動のおかげでした✨

1907年、今から100年以上も前、アメリカはペンシルバニア州のスプリングデールという町で、農家の父と優しい元教師の母との間に、そして3人きょうだいの末っ子として誕生した彼女。あまり裕福な家庭ではありませんでしたが、豊かな自然に恵まれた土地で動物に囲まれて育ちます!

自然の厳しさの中に見いだす美しさ、美しいからこそまもりたくなるいとおしさを感じながら、豊かな感性と表現力を培い、こどもの頃からの将来の夢は『作家』。

それが…、もともと理科の教科が好きだった彼女は大学二年生の時、生物の講義のなかで観察会があり、ハンマーとノミを持って化石調査に行った際、岩石の中から魚らしき姿を見つけると、こどもの頃から抱いたいまだ行ったことのない海への憧れがよみがえってきて、文学の道に進むか科学の世界に行くか…さんざん迷った結果、動物学を勉強したくて大学院に入り生物学者になります!

卒業後も研究を続けたかったのですが事情で働かなくてはいけなくなり、専門知識を活かして公務員の仕事をしながら家計を支えます。

仕事のなかにはラジオ番組の台本を書くなど、文学の力も発揮!幼い頃からの夢であった作家になることもまた温め始めました。やがて大好きな海のことを本にして出版!ずいぶんたってからですがベストセラーになります!

病気で亡くなったお姉さんのこども達を引き取り育てていた彼女は、こども達との時間も大切にし、森や海に行っては積極的に小さな生物たちと関わり、命の輝きをともに共感しあいました!

 

作家としても生計を立てられるようになり、役所の仕事をやめて新たな生活を始めた50才の頃、一通の手紙を受けとります。

内容は「害虫駆除のためにDDTという強い殺虫剤を役所の取り組みで空中散布した後で野生の小鳥たちが次々と苦しそうに死んだ…。議会で取り上げてもらうにはどうしたら良いか…?」とのことでした。

DDTなどの化学薬品については、食物連鎖などの生態系を壊すのではないかと心配し、彼女自身もずいぶん前にある雑誌社に警告の手紙を送ってはみたものの相手にされず、とうとうこのような事態に…。

彼女はDDTがもたらす影響を念入りに調査し、病にむしばまれながらもヒトの行為が原因で自然が壊れていくことを食い止めようと、人類の健康と環境の危機を訴え、地球の保全を願って1962年、「沈黙の春」という作品を書き上げ出版にいたります。

しかし、この告発は化学薬品業界などからかなりの圧力を受け、苦難を強いられていたようですが、やがてケネディ大統領にも影響を与え大調査が行われると彼女の指摘が正しいことが確認され、彼女のこの行動が「Only One Earth運動」のさきがけとなったといわれています!

 

その彼女の名は…、2007年人為的気候変動(地球温暖化)防止に必要な措置への基盤を築くために努力されたことに対してノーベル平和賞を受賞された、元アメリカ合衆国副大統領アル・ゴア氏も賞賛された女性『レイチェル・カーソン』。

56才という若さで生涯を閉じるまで、自然の美しさ、神秘性を語り続けました。

 

人生の最後に未来を担うこども達のために、自然を舞台に作品を残したかったようですが叶わず、無念ではありますが、彼女の死後、友人たちが原稿や写真を整え出版された本があります。『センス・オブ・ワンダー』。私が大切にしている一冊のひとつです✨

10連休…、大自然の中に身を置き、日頃の疲れを癒す日を設けてみるのもいいですね❇️

そして…美しい地球を保つために、考えて行動したいものです!