海の向こうの楽園から来た神のツカイ!

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DSC_0165ブログの更新に先立ち…、7月上旬、西日本を中心に豪雨にみまわれました。被災された多くの方々には、心よりお見舞い申し上げます。

少し、元気がでるようなお話を…とご報告です。6月2日、帰宅するとベランダが少し汚れていました。ホウキでゴミを集めていると、土のようなかたまりがボロボロと…。まわりを見回すと、軒先に土のようなものがへばりついていました。

もしかして、ツバメ?と気づき、巣作りの邪魔をしないようにすばやくゴミを集めて姿を消し、観察を始めました!

約1週間かけてツバメのご夫婦が、新居をつくり、仲睦ましい生活がスタート♡メスが巣の中で卵を温めているとき、オスは近くのものほしざおで見守り、メスが食事などで巣を空ける時も巣の近くを離れず、ヒナが孵化したであろう頃からは、交代でヒナにエサを運び、子どもを育てる熱心さに頭が下がりました。

ツバメのご夫婦がわが家で過ごすこと約40日…。子ツバメは無事に成長し、ご両親とともに7月18日早朝、巣立ったようです(^^)/

日本で繁殖するツバメの主な越冬地は、台湾やフィリピンだとか…。

体の大きさ(全長)約17㎝、翼開長(両翼を広げた長さ)約32㎝のあの小さな体で、例えば、東京を出発点として台北までだと約2100㎞、マニラだとすると約3000㎞を自分の翼の力だけで空を渡らねばなりません。巣立ちと共にこの過酷な旅のために訓練を積み、やがて夏の地を求めて日本を旅立ちます。

古代から日本人は、暖かくなるといつの間にかやってきて、涼しくなると知らぬ間にいなくなる、このツヤツヤした黒い小鳥を、薬と穀物の神「スクナヒコナノミコト」が住む、『海の向こうにある楽園』から来た神のツカイとして大切にしてきました♪

数週間とはいえ、そんな崇高な小鳥の家族と共に過ごせたことを幸せに思います!ツバメファミリーの無事を祈りつつ、すぐそばにあるこんな小さな幸せを、大きな喜びに感じて日々を過ごしてゆきたいと思います☆